子どもの矯正歯科治療
お子さんの将来とご家族の安心のために

近年、むし歯予防の普及により子どものむし歯は減少傾向にありますが、食生活や生活習慣の変化に伴い、歯並びやかみ合わせに課題がみられるお子さんもいます。
当院では、お子さんの成長発育を踏まえながら、将来の健やかな口腔環境につながる矯正歯科治療の提供に努めています。
子どもの矯正歯科治療の開始時期
小児矯正は、成長段階に応じて大きく次の2つに分けられます。

■第1期治療(乳歯列期〜混合歯列期)
顎の成長発育をコントロールし、不正咬合の改善や将来の歯並びの土台づくりを目的として行います。
主な目的
- 顎の成長誘導
- 歯列弓の拡大
- 悪習癖(指しゃぶり・口呼吸・舌癖など)への対応
- 将来的に抜歯が必要となる可能性の低減
※すべての症例で抜歯を回避できるわけではありません。
■第2期治療(永久歯列期)
永久歯が生えそろった後に行う、本格的に歯並びや咬み合わせを整える矯正歯科治療です。歯の位置やかみ合わせを精密に整えることを目的とします。
最適なタイミングでの治療
当院では、お子さんそれぞれの成長に合わせ、適切な時期での介入を重視しています。
歯並びや咬み合わせが気になる場合には、3歳頃以降を目安に、一度ご相談いただくことをご提案しています。
なお、すぐに治療が必要とは限らず、診察のうえ経過観察が適切な場合には、そのようにご説明いたします。
※記載している年齢は目安であり、治療開始時期はお口の状態や成長により異なります。
年齢別のチェックポイント(目安)
■3歳頃
乳歯が生えそろう時期。
かみ合わせ、口呼吸、舌の使い方、姿勢などの確認を行います。
■6歳頃
前歯の永久歯への交換が始まる時期。
6歳臼歯(第一大臼歯)の位置や歯の生えるスペースを確認します。
■9歳頃
上顎の成長が活発な時期。
必要に応じて歯列弓の拡大などを検討します。
■12歳頃
永久歯がほぼ生えそろう時期。
将来的な抜歯の必要性の評価を行います。
■15歳以降
第2期治療の検討時期。
歯や顎の成長状況を踏まえ、必要な治療を判断します。
よくあるご質問(保護者の方へ)
Q.子どもの矯正は早く始めた方がよいですか?
すべてのお子さんに早期治療が必要なわけではありません。
当院では、早期介入が望ましい場合と経過観察が適切な場合を見極めたうえでご提案しています。
Q.第1期治療をすれば、将来の抜歯は必ず避けられますか?
第1期治療により抜歯の可能性が低減する場合がありますが、永久歯の大きさや顎の成長などにより、将来的に抜歯が必要となることもあります。
Q.装置の痛みや負担が心配です。
装置装着後や調整後に違和感や軽度の痛みを感じる場合があります。
当院では、成長段階に配慮した装置の選択と、無理のない力による歯の移動を心がけ、できるだけ負担の少ない治療に努めています。
※感じ方には個人差があります。
Q.学校生活に支障はありませんか?
多くの場合、日常生活や学校生活に大きな支障は生じにくいと考えられています。
ただし、装置に慣れるまでの注意点については事前に丁寧にご説明しています。
当院の小児矯正に対する考え方
当院では、
- 成長発育の活用
- できるだけ負担の少ない治療
- 長期的な口腔機能の安定
を重視し、お子さん一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。
また、矯正歯科治療は見た目の改善だけでなく、かみ合わせや口腔機能の健全な発育を目的として行う医療行為です。
小児矯正の治療の流れ(第1期・第2期)
■第1期治療(成長を利用する治療)
主に混合歯列期に行い、顎の成長発育をコントロールしながら、将来の歯並びの土台づくりを目的とします。
■第2期治療(歯並びと咬み合わせを整える治療)
永久歯が生えそろった後に行い、歯の位置や咬み合わせを精密に整える本格的な矯正歯科治療です。
| 第1期治療 | 第2期治療 | |
|---|---|---|
| 年齢目安 | 6〜10歳頃 混合歯列期 |
12歳以降 永久歯列期 |
| 目的 | 顎の成長誘導 歯並びの土台づくり |
歯列の最終調整 咬合の完成 |
| 特徴 | 成長を利用した治療 不正咬合の予防的側面 |
精密な歯の移動 仕上げ治療 |
※お子さんの状態により、第1期治療のみで経過観察となる場合や、第2期治療へ移行する場合があります。
※治療の必要性や時期については、診査・診断のうえ個別に判断いたします。
初診相談について
お子さんの歯並びやかみ合わせが気になる場合は、早めのチェックが安心につながります。
初診相談は予約制となっております。
まずはお気軽にお問い合わせください。
※矯正歯科治療は自由(自費)診療となります(外科的矯正治療等を除く)。
※治療内容・期間・費用は症例により異なります。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクおよび副作用について
当院で行う矯正歯科治療は、原則として自由診療(自費診療)となります。
治療に伴う一般的なリスクおよび副作用として、以下のような事項が考えられます。
- 装置装着後しばらくは、違和感、不快感、痛み等が生じる可能性があります。
- 歯の動き方には個人差があり、治療期間が延長する可能性があります。
- 患者さんの協力度により治療結果や治療期間に影響する可能性があります。
- むし歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
- 歯根吸収や歯肉退縮が生じる可能性があります。
- ごくまれに歯が動かない、神経が壊死する等の可能性があります。
- 金属等によるアレルギー症状が生じる可能性があります。
- 顎関節に症状が生じる可能性があります。
- 治療計画の変更が必要となる場合があります。
- 形態修正や咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
- 装置の誤飲の可能性があります。
- 装置除去時に歯質や補綴物に影響が出る可能性があります。
- 補綴物の再治療が必要となる場合があります。
- 保定装置を適切に使用しない場合、後戻りが生じる可能性があります。
- 成長発育、加齢、歯周病、親知らず等の影響により変化が生じる可能性があります。
- 不可逆的な処置を含む場合があり、完全に元の状態へ戻すことは困難です。
当院では、治療開始前に十分な説明を行い、ご理解と同意をいただいたうえで治療を開始しております。





