2022/02/22
お子さんの健康な成長発育は親の関心事です。なかでも歯並びは、親として気になることの1つではないでしょうか。できれば、綺麗な歯並びになって欲しいと願う人は多いでしょう。
最近は「小児矯正」というフレーズを歯科医院の待合室などで目にするようになりました。
小児といっても、治療はいつから始めていいのでしょうか。乳歯の時期から?永久歯になってから?色々と相談を受けます。
矯正治療の時期は、1期治療と2期治療の2段階に分けて考えられることが多いです。
1期治療とは、およそ3歳から12歳、乳歯と永久歯の両方が生えている時期に行います。この時期は顎の骨が成長途中ですので、骨格が原因となる歯並び(受け口、出っ歯)の予防に適した時期です。
2期治療は、永久歯が生えそろってから行う矯正治療です。1期治療に続いて行うことが多いです。
このように2段階に分けるのは、骨格上、明らかに骨の変形(左右のバランスが異なるなど)がある場合は、できるだけ早期に矯正治療を始める方が良いためです。そのために1期治療から行うことをおすすめすることがあります。
歯並びや歯が生えてくる時期は人それぞれ異なります。そのため、子どもの矯正治療の開始時期も様々です。ただし、いつの時期であっても、患者さん本人と保護者の協力は必要不可欠です。
矯正治療の意味や装置への理解をし、前向きに受け止められるかどうかが治療のカギとなります。
矯正歯科じん歯科クリニックでは小児の矯正治療も行っています。もしご関心がありましたら、スタッフにお気軽にご相談ください。
2022/02/09
マルチブラケット装置を用いて行う矯正治療法は、歯にブラケットを装着してワイヤーを通し、歯を動かしています。
ブラケットとワイヤーを使った矯正治療は、古くからある信頼性が高い治療法ですが、ブラケット周囲に汚れがつきやすい、掃除しにくいというデメリットがあります。汚れが付着したままだと、むし歯や歯周病の原因になります。歯列矯正により綺麗な歯並びを目指しても、むし歯ができてしまっては、見た目の魅力が低下します。
ブラケット周囲の歯磨きには、普通の歯磨きとは異なるポイントがいくつかあります。
・ ブラケット1本1本を磨くように細かいストロークで磨きましょう。
・ ブラケット周囲は、ブラケットの上下・左右方向を意識して磨きましょう。
・ 普通の歯ブラシとは別にヘッドが小さい「ワンタフトブラシ」を使い、歯とワイヤーの間、ブラケットの小さな溝などを時間かけて磨きます。
・薄型ヘッドの小さい歯ブラシを使い、細かな部分が磨きましょう。
・ブラケットとワイヤーを使った矯正治療に適した特殊な歯ブラシを使うのも効果的です。
・仕上げに補助的な清掃用具を併用するとより効果的です。
矯正治療をしていると、治療開始前よりも歯磨きの手間と時間がかかります。これも美しい歯と歯並びを保つためと考えてください。時間がかかりますので、あわてて磨かず、ゆっくりと時間をかけて磨く習慣をつけていきましょう。
矯正歯科じん歯科クリニックでは、矯正治療中の歯の磨き方もご説明しています。もし歯磨きでお困りでしたら、お気軽にご相談ください。
2022/01/26
感染対策に大切な新しい生活として、うがい、手洗い、消毒、マスクの着用などが推奨されています。感染対策に欠かせないマスクですが、気をつけないと息苦しくなってお口で呼吸したり、お口が開いたままになっていたりします。お口を開け続けていると、唾液が少なくなりむし歯や歯周病の原因になります。また、歯並びが悪くなる原因になったり、アレルギーやいびきの原因になったりします。マスクを着用しても油断は禁物です。お口を閉じ、お鼻で呼吸をして、体を守りましょう。
口呼吸から鼻呼吸にすることで、次のような作用が期待されます。
・病巣感染症の予防
・ウイルスの侵入を防ぐフィルター効果の向上
・脳の酸素量が増え、脳を活性化させる
・加湿と加温の恒常性を高める
・口の中を潤し、殺菌作用を高める
・シワ、ほうれい線、二重あごの予防
鼻呼吸をするため、
・お口と舌の筋肉を強くしましょう(あいうべ体操、お口遊びなど)
・いつもお口を閉じて、舌は上顎にピッタリくっつけましょう
・食べるときはお口を閉じましょう
呼吸器感染症予防には、
・鼻うがい(サイナスリンス、フローサイナスケアなど)
・上咽頭洗浄(ミサトール・リノローション)
・マウステーピング(口とじテープ)
が有効です。
矯正歯科じん歯科クリニックでは、鼻呼吸、鼻うがい、マウステーピングの新しい習慣を取り入れることをおすすめしています。興味がある方は、お気軽にスタッフにお問い合わせください。
2022/01/12
1、あいうべ体操とは
あいうべ体操とは、「あ」「い」「う」「べ」の4つの発音により、口元および舌の筋肉を鍛える訓練法です。みらいクリニック(福岡市)の内科医、今井一彰先生が考案し、全国の医療機関で取り上げられています。お口の周囲の筋肉を鍛えますので、顔のたるみやシワの改善といった美容効果があります。また、舌の筋肉を鍛えることで、いわゆる口呼吸の癖を正す効果も期待できます。
2、あいうべ体操の内容
主に次の4つの動作を順にくり返します。声は出さなくても効果は得られます。
(1)「あー」と口を開ける
(2)「いー」と口を横に広げる
(3)「うー」と口を強く前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出し、かつ下方向へ伸ばす
上記を1セットとし、1日に計30セットを目安に行います。お風呂あがりや運動の後は体全体の血流が良くなっているタイミングですので、それに合わせて行うとより効果的です。毎日行うイベントに合わせて行うようにすると、習慣づけにつながります。
3、あくまでも痛くない範囲で
あいうべ体操は、口と舌を大きくしっかり動かすことがポイントです。しかし、顎関節症やお口や首周囲の手術をした後などは、体操の際に痛みがあって動かしにくいかと思います。痛みの無い範囲で、また4つすべて行うのではなく、開口させる「あ」と「べ」は軽めにして「い」「う」をしっかり行うなど、体操内容を調節してみることもあります。
矯正歯科じん歯科クリニックでは、このあいうべ体操を推奨しています。
また、院長は、あいうべ体操アドバイザー「息育指導士」(あいうべ協会)です。
詳しい内容につきましては、お気軽にお声掛けください。
2021/12/24
「歯列矯正」と聞くと、どのようなことを連想されますか?
口の中にギラギラと光る矯正装置が思い浮かぶのではないでしょうか。子供時代にギラギラと光る矯正装置をつけていても、そこまで気にすることはないと思われるかもしれません。
でも大人になって歯列矯正を検討される方にとって、ギラギラと光る矯正装置に苦手意識を感じる方もたくさんおられることでしょう。
でもそんな心配は無用です。現在では矯正装置の種類も進化し、従来よりも格段に目立ちにくいものも数多く出てきています。
たとえば矯正装置が歯の色に近い白さで、装着していてもほとんど目立たないセラミック製のブラケットならばギラギラと光ることもありません。
また歯の裏側に矯正装置をつける舌側矯正(裏側矯正)という方法もあります。
これであればよほど大きく口を開けない限りは、他人に矯正装置をつけている事を気づかれにくいです。
さらにワイヤーを一切使わず、透明なマウスピース型の矯正装置を用いて歯を動かす治療もあります。
こちらも装置をつけていることが目立ちにくく、ワイヤー矯正や舌側矯正(裏側矯正)に比べて取り外しできる点が最大の特徴です。
矯正装置が目立つからイヤ!と言って矯正治療自体をあきらめるのではなく、まずは矯正歯科じん歯科クリニックまでご相談ください。
患者様の要望に沿える治療方法を提案し、できる限り患者さんのご要望にお応えいたします。