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2019年1月16日

前回は小児における矯正治療の概要を説明いたしました。今回は少し具体的にどのような症状に対して、どんな矯正器具が用いられるのか説明したいと思います。

① リンガルアーチ
 混合歯列期によく用いられる舌側から矯正する基本的な装置です。これはかなり汎用性があり、スペースの確保や内側に入ってしまっている永久歯を外側に向けたり、舌が前に出る癖を矯正させたり、クワドヘリックスと呼ばれる歯列を横にゆっくり広げる装置としての応用が利きます。軽度の前歯の反対咬合にも対応することができます。

② アクチバトール
 いわゆる出っ歯の症例に対して用いられます。ひとくくりに出っ歯と言っても、下の顎が後退していている・機能性反対咬合などがありますから、診査診断を受けてください。また上の前歯が下の前歯を覆い隠すような過蓋咬合や交叉咬合と言って臼歯部の被蓋が片方だけ反対などの症例に用いられます。

③ チンキャップ
 最近あまり見ませんが、下の顎が骨格的に上の顎より大きく、下の顎の成長を抑制するために用いられます。顎関節症や下顎頭の吸収など思いもよらない副作用もあるため注意が必要です。

④ 側方拡大装置(急速型・緩徐型)
 上顎の歯列が下顎に比べ小さい場合に用いられます。口蓋裂などの手術後などは上顎の劣成長が起こるため急速拡大装置に一気に広げる治療が行われます。
このほかにも数多くの矯正装置がありますので、担当医と相談し、どの装置が良いのかしっかり話し合ってください。


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2019年1月 9日

子供の時期の歯科矯正治療は成人にはない特徴的な事項がしばしば含まれます。

小児における歯科矯正治療の目的が審美性だけでなく、上下の歯の噛み合わせや発音から、成長に合わせた複数の矯正器具の選択があるからです。

小児矯正治療では詳細な問診の際にその子の癖、特に歯に関する異常や口腔機能に影響する習癖(指しゃぶりなどが特徴的です。)成長発達段階の評価などを行う必要があります。

乳歯列期から大人の歯が生えそろうまでを混合歯列期と呼びます。
この頃の歯列の重要な役割として、大人の歯が生えてくるためのスペースを乳歯自身が保っていることが挙げられます。

虫歯や事故・外傷等で大人の歯が生えてくる前に乳歯が抜けてしまうと隣同士の乳歯の接近し、下から生えてくる永久歯の出でくるスペースがない状態なり横に向かって生えてきたり、隣の大人の歯の根を吸収させてしまったりと様々な弊害を生み出してしまいます。

また子供の関節は柔らかく下の前歯が上の前歯にあたり下の顎が前に出てしまうことがあり、機能的反対咬合と呼ばれる状態になることがよくあります。

これもそのままにしておくと本当の反対咬合になることもあり、キチンとした誘導装置が必要になります。

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2019年1月 2日

「歯列の矯正はいつから始めるのがいいでしょうか?」とよく聞かれたり、
「矯正治療を始めたいのですが大人になってからではもう無理でしょうか?」
と40代以降の方から問い合わせを受けたりします。

歯科矯正には年齢制限があるのでしょうか?成人の方では歯周病などの各個人の持つバックグラウンドにもよりますが、答えは一般的に年齢制限はないと思われます。

もちろん子供と大人では用いる器具や矯正にかかる期間は同じというわけにはいきません。
ですが子供の歯が生えそろう乳歯列期から成人の歯列の永久歯列期のどの段階からでもそれそれに応じて、始めることは可能かと思われます。
また、乳歯の歯並びは綺麗だったけど、永久歯の歯並びからいびつになってしまうことがしばしばあります。

大人の歯は子供の歯に比べ大きく成長とともに顎の骨も大きくなれば良いのですが、現代人は特に下の顎が小さいため、歯並びがガタガタになりやすいです。

こういったことを早期に発見するためにも幼児期から家族で歯科医院に通ったり、成人の方でも、歯周病等の問題を改善し、綺麗な歯並びしにするために日頃から歯科医院に通ったりして歯科医師と患者さんとの信頼関係を結んでおくのも矯正治療では必要です。

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2018年12月26日

どうして歯科矯正が必要なのですか?としばしば聞かれることがあります。

歴史的に見ると古代の人々や現代でも今の私たちの文明とはかけ離れたアボリジニーやアンデス山脈に暮らす人々には歯列の不正が見られないとする報告があります。

しかし、私たち日本人は歯の大きな割に顎が小さいことが世界的にも知られています。歯科矯正治療は歯を並べて見た目を綺麗にするだけではありません。

実は成長・発達を見越し小児期から不正咬合の発生を予測しそれを予防することで、噛むこと(「咀嚼(そしゃく)」と言います)や発音などのお口の機能の障害や審美性が損なわれないようにしようとするもで、患者さんのQOL(quality of life)に資することが目的とされています。

子供の頃から患者さんをよく見て、発育時に起こる様々な不正咬合の誘因を発見しそれを抑制することで、歯列や咬合の正常な発育を誘導し、成人では噛み合わせや発音などの口腔機能と審美性を回復させるために矯正治療が行われます。

ご自身にとって矯正治療が必要か、あるいは矯正治療をするにあたって必要な検査や、矯正治療にともなうリスク、費用など分からないことは担当医とよく相談し、疑問を持ったまま治療に進めないようよく相談や話し合って治療を進めていきましょう。

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2018年12月19日

口呼吸の弊害1、2では主に鼻呼吸の機能と口呼吸の継続がもたらす顔貌や歯列への影響を説明しました。
今回は上記のことを踏まえて、鼻呼吸と健康について少し触れたいと思います。

 鼻で呼吸をすることで細菌やウイルス、花粉、カビ、埃が鼻の粘膜や扁桃腺でフィルタリング出来るため肺に乾燥した空気や汚れたままの空気が入ることがありません。

ですから、風邪をひきにくい身体を作る上でも重要です。さらに「ベルヌーイの定理」というものを聞いたことがあるでしょうか?

気体の流速や圧についての定理なのですが、これが鼻呼吸と口呼吸にも当てはまります。

口は鼻より通り道が大きいため同じ圧で吸い込んだ時に空気が全然動きません、対して鼻は通り道が小さいため、少しの圧で空気の流れをたくさん作れます。

つまり、鼻呼吸では小さい肺や横隔膜の力で肺の先まで酸素を送り込み二酸化炭素を排出するのに役に立っていると言えるのです。

ゆっくり大きく鼻で息をすることで、肺の血流を増し酸素の取り込みが増えます。ゆっくりした鼻呼吸は副交感神経を刺激し、ストレス軽減やリラックス効果といった様に体にとってポジティブなことが期待されます。

当院では、歯周病治療・一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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2018年12月12日

前回の口呼吸では鼻呼吸と違い、加湿やフィルタリングがされないことを説明しました。
その口呼吸をし続けることでどのような弊害が表れてくるのでしょうか?

口呼吸では鼻によるフィルタリングがされないため、なんだか喉や肺に良くなさそうというのはなんとなく分かると思います。しかし弊害はそれだけではありません。

口呼吸の弊害は小児期から成人にまで起こり得ます。
成人では口呼吸を続けることでお口の乾燥を引き起こします。乾燥した口腔内では唾液の抗菌作用が働かないため、虫歯や歯周病の進行が早くなります。

また、口腔内の細菌が繁殖するため口臭がかなりきつくなります。
小児期ではどうでしょうか?小児期における口呼吸はその顔貌をも変えてしまうことがあります。

アデノイド顔貌と呼ばれます。お鼻から下がのっぺり伸びたような顔貌で、お口は常に半開き(口唇閉鎖不全)で、上顎の歯列は狭窄します。上の前歯は唇側傾斜(いわゆる出っ歯)し下の顎は前下方に伸びたようになります。

口蓋扁桃の肥大や鼻中隔湾曲症でも口呼吸が誘発されるとの報告があります。
 こういった問題は歯科だけでは解決することができないことがあるため、耳鼻科など他の診療科と協力してお子さんの成長・発達を見ていく必要があります。

当院では、歯周病治療・一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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2018年12月 5日

人は呼吸をする上で、お鼻からでも、お口からでも息をすることができます。

よく鼻で呼吸をしましょうと言われますが、なぜでしょうか?「鼻で息をしようが、口で息をしようが同じでは?」と思われるかもしれません。

確かにどちらでも息はすることが出来ます。
ですがその質はかなり大きな違いが認められています。まず鼻呼吸ではゆっくり、深く呼吸をすることが報告されていますし鼻には鼻毛がありますね、でも口毛はありません。

口ひげは鼻毛のような作用はないので、この場合は考えないでください。
空気中には1平方メートルあたり5000個の細菌が浮いています。

これだけではありません、カビの胞子やウイルス、塵・ホコリ・花粉などがたくさん空中には舞っています。ただ見えないだけ。
これらを鼻毛と鼻粘液を用いて体内に入り込まないように除去してくれています。

また鼻から入った空気は鼻腔を通って咽頭から喉頭、そして気管に送られて最終的に肺に到達します。

この間咽頭部ですでに湿度がほぼ100%になるように加湿され、乾いた空気が肺に入らないようにしてくれています。

さらに咽頭部の扁桃で免疫による微生物などのフィルタリングがされます。対して口呼吸では浅い呼吸と報告されていますし、上記のような加湿・フィルタリングが行われません。
当院では、歯周病治療・一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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2018年11月28日

パタカラ体操体操というのをご存知でしょうか?

パタカラ体操は嚥下リハビリを目的とした体操で、表情筋特にお口の周囲、舌、飲み込むための筋肉を刺激して、「ごっくん」をむせる事なく、スムーズに行わせるための嚥下リハビリ体操です。

高齢者や脳血管疾患の方は嚥下がうまくできず、誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。この体操はこれらを要望するために考えられました。どのような体操で、どのように行うのが効果的なのでしょうか?

「パ」:「パ」はできるだけお口の中に空気をためて「パッ」と唇を破裂させるようにしましょう。これによって唇の筋力アップが望めます。

「タ」:舌先を上顎につけ強く「タッタッタッタ!」と歯切れよく発音するのがポイントです。舌先の筋力アップが期待できます。

「カ」:舌の奥をのどに押し付けるようにして「カッカッカッカ!」と発音します。舌の奥の筋力アップが期待できます。

「ラ」:舌を反らせ、舌をお口の中でくるくる回すようにしましょう。食べものを口の中で丸め、飲み込みやすくする舌の運動の改善が期待できます。

推奨は1回3分で1日4回ですが1〜2回でも良いと思われます。
慣れてきたら回数を増やしていきましょう。

美容にも良いと謳っているものもありますが、あくまで表情筋や咀嚼筋のリハビリテーションだとお考えください。

当院では、歯周病治療・一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。 http://www.jin-dental.com/1505general/

2018年11月21日

自分の歯並びや自分の子供の歯並びか気になる方は最近多いように思います。

歯列矯正を考えるのは見た目だけではなく、発音や口腔機能の発育を考える上でとても大切なことです。

歯列矯正の治療では問診から年齢、発育曲線上どこにいるかを知るために様々な事項をお伺いします。口腔内や顔貌の写真撮影をします。

それからレントゲン検査(正面・側面から一定の距離で撮影し常に同じ条件で取れるようにしたセファロ写真というものを取ります。)・手のレントゲンや模型を使った診査で実際標準と比べどのくらいずれがあるか、どのように歯を動かしていくか、実際動かした場合どうなるかを診査します。

またその歯列の不正が歯が原因か、骨からくるものかで治療の方針が大きく変わります。骨からくる歯列不正では外科的矯正と言って手術が必要になることもあります。

歯や癖などで起こる歯列不正であればお口の中に付ける矯正装置を使って歯を前後に移動させたり、傾きを変えたりすることで、歯の並びを綺麗にするだけでなく、噛み合わせの改善を図ります。

ほとんどの場合保険が利かない自費での診療になりますが、唇顎口蓋裂などで育成医療の方は保険がきくものもあります。金額や期間は担当医とよく相談しましょう。

当院では、歯周病治療・一般歯科診療を行っております。ご不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。
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2018年11月14日

大きなお口で「あ・い・う・べ」(最後の「べ」はあっかんべーをします)と言う、あいうべ体操は福井市のみらいクリニック院長、今井一彰先生が考案され口腔周囲の筋力アップや舌の筋力アップに役立つとされている体操です。

下がっている舌の位置を改善して正しく鼻呼吸することにとても役立つそうです。それだけでなく、全身の健康の維持に役立つとか。鼻呼吸と口呼吸で体の健康に影響があるのでしょうか?実は大いにあると言われています。

鼻呼吸が及ぼす影響は大きく成長発達の大きい子供では口呼吸をしていることで歯列は狭くなり、アデノイド顔貌と呼ばれる特徴的な顔を呈するようになります。

また口腔内は乾燥し、虫歯や歯周病だけでなく、カンジダ菌というカビがお口の中にできてしまう恐れもあります。また、鼻の中では花粉などの微粒子をカットして、適温化・加湿化して気管支や肺に与えるダメージを小さくする機構がありますが、口で呼吸してしまいますと、それらが直接胸に入ってしまいます。

 口呼吸になってしまう一つの原因が喉周囲の筋肉の低下ですから、この「あいうべ体操」をして口呼吸から鼻呼吸にしていきましよう。

あいうべ体操はゆっくり大きなモーションで行いますから首から上の血流もアップすることが知られています。免疫力もアップし、風邪やインフルエンザに負けない体作りに一役買っているかもしれません。

当院では、お口の健康に関する情報発信を行っております。ご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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院長 神 智昭

矯正歯科じん歯科クリニック
院長 神 智昭

医院サイト:
http://www.jin-dental.com/

当院がある青森県弘前市周辺は歯科医院が少なく、総合的な治療を要望する患者さんが多い地域です。そんな地域の皆さんのために少しでもお役に立ちたいと思い、包括的な治療に取り組むようになりました。
地域の皆さんに愛される歯のホームドクターとして、矯正治療からインプラントまで責任を持って対応いたしますので、歯に関することでお困りでしたらお気軽にご相談ください。